最近、きちんとエホバの証人の現状を語る読むに値するブログが増えているのはいいことである。
もちろん王国会館の組織に留まっている人で組織の内部告発をコンスタントに書いているJWのブログは内部改革者として評価できるとは思う。
最近はエホバの証人の訪問も全体的に減った・・・というのもあるし、ブログでアメブロ会衆とかGooブログで今の組織や統治体の絶対権力的な神権独裁の教団運営方針がおかしい!というブログの意見が増えているのは好ましいことだろう。
エホバに留まっているパブテスマを受けた信者が今の王国会館という組織や統治体の絶対権力が中世のカトリック時代の劣化とかユダヤ教のパリサイ派のような偽善に満ちている・・・という批判は実に正しい。
1990年代の協会の柔軟化路線に一致して、個々のエホバの証人の態度にも少しながら変化が見られる。
1970年、80年代の「規則ずくめ」の信者の生活は今でも多くの証人によって受け継がれてはいるが、一方、より自由な見方をする証人の数も増えつつある。
最近の「期限付き預言」の撤廃による、生活の余裕感 とそれに伴うある程度の脱力感がかなり影響していると考えられるが、恐らくその最大の原動力となっているのが、一つは高等教育の解禁であり、もう一つはインターネットに代表される新しい、効率的な情報交換の手段の発達であると考えられる。
カルト宗教の大黒柱は、組織による情報の独占と信者に対する厳密な情報コントロールであるが、上に述べた二つの最近の変化、高等教育とインターネット、は共にこのカルト宗教の大黒柱を根底から覆す可能性をはらんでいる。
そのような動きの目に見える形が、現在インターネットを中心に活動している「改革派」のエホバの証人の動きであろう。
彼らの活動自体が、インターネットな しには全く不可能であることを考えると、この動きはまさに1990年代後半のインターネットの発展の落とし子と言えるであろう。
これらのエホバの証人は、 それぞれの会衆の中では、ごく普通のエホバの証人として振る舞っているが、インターネットの上では、自分の実名や所属を明らかにすることなく、自由にものみの塔組織を批判し、その改革を求めている。
インターネット上で無名のままで懲罰を恐れることなく、自由に意見の交換が出来るという、それまでに無かった 環境が、このような運動を可能にしたと言える。歴史 第五部 エホバの証人の最近の動きと将来の展望
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