朝鮮学校の教科書無償化問題・・・
 
 朝鮮学校関係者は教科書無償化は在日朝鮮人の当然の権利であるとデモや署名の請願を繰り返している。
 
 しかし、実態は民族教育というよりエホバの証人の王国会館で使っている異端の聖書教育のような北朝鮮賛美に陥っているカルト性が強烈にある。

 金日成主席というかイエス様というか、救世主のように賛美してエホバ神のように朝鮮学校の教科書では賛美して、太陽節ということでエホバの日のように讃える民族教育はエホ証そっくりの組織賛美や統治体賛美ではないか?

 将軍様が万軍の主のように敵のアメリカや南朝鮮の帝国主義を粉砕して、万軍のエホバのように神格化されていて、朝鮮学校の民族教育ではエホバの証人の王国会館の洗脳教育のように金日成・金正日・金正恩絶対化が徹底しているというしかない。

朝鮮学校 教科書


 第1巻第1編のうち、9ページから28ページまでのわずか20ページの間に、「(敬愛する)金日成主席」「主席様(におかれては)」「金日成将軍」の語句が37回登場する。  

 この結果、金日成は政治的に常に正しく、また、人格的に完全な、神のような人物であるとの印象が、学習する生徒に対して与えられる。  

 朝鮮労働党と総連が金日成の誕生日を「太陽節」と称し、韓民族(朝鮮民族)を「金日成民族」と宣伝していることは周知の事実である。  

 今この瞬間も、日本のこの地にある朝鮮学校の教室で、二つの肖像画を前に韓民族(朝鮮民族)は「父なる首領金日成将軍の民族」なのだとする教育が行われている。  

 そして、教室を飾る肖像画は、やがて金正恩が加わり、三つになろうとしている。  

 歴史教科書では「全世界の進歩的人民は、祖国解放戦争を勝利に導かれた敬愛する主席様を『偉大な軍事戦略家』、『反帝闘争の象徴』として高く称賛」 「祖国解放戦争で卓越した軍事知略と指揮によって敵に殲滅的打撃を与え、祖国の歴史に不滅の業績を積まれた敬愛する金日成主席様」などと自画自賛している (111ページ)。  

 いかなる立場に立つにせよ、「戦争」の犠牲と南北分断の固定化については、北側に戦略的な結果責任が問われなければならないはずである。  

 だが、金日成は、自らが開始した民族相食む戦争に責任を取っていない。

 それどころか「祖国解放戦争」などと美化、休戦協定が調印された7月27日(53 年)を「米国から降伏書を勝ち取った勝利記念日」と称して大々的に祝ってきた。権力を世襲した金正日は97年4月には、7月27日を「朝鮮解放戦争勝利の日」に定め、国家的名節(祝日)に制定している。  

 このように金日成王朝維持のための金日成神格化と「3代世襲」にむけて、嘘で塗り固められた歴史教科書は、在日同胞にとって百害無益であり、破棄されてしかるべきだ。

 <検証>朝鮮高校の「現代朝鮮歴史」…「民族教育」実は「洗脳教育」

 朝鮮学校の教科書の民族教育からかけ離れた異常なカルト性は民団やネトウヨや右翼や救う会から激しい批判を浴びているが、さながらエホバの証人の組織賛美や統治体賛美に通じるような部分が多い。

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 地上の楽園の北朝鮮で北朝鮮の金王朝が世襲しているプロパカンダを朝鮮学校でも学校でパネルで展示してエホバの証人のカルト的な聖書教育のような真似をしていてこれが民族教育である!というならば洗脳教育というしかないではないかという批判もあるが、多いに正しいだろう。

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 エホバの証人も地上の楽園を宣伝しているが、朝鮮学校もエホ証と同じというのは何という皮肉であろうか?

 朝鮮学校では南朝鮮(韓国)に味方する民団と政権を打倒して、最終的にアメリカ帝国主義という大いなるバビロンを将軍様の北朝鮮の神権組織がハルマゲドンで滅ぼして、永遠の地上の楽園を北朝鮮が約束するという考えに陥ってもいるのではないか?

 北朝鮮がアメリカという大いなるバビロンを滅ぼせ!と思い、先軍政治で核開発に邁進して金王朝の神格化をしていることはカルト国家であるという批判が出ているのだが、考えは驚くほどJWに似ていないか?

 北朝鮮が三代世襲で独裁を賛美して、挙句の果てにハルマゲドンのように核武装を公然と宣言して、先軍政治で社会主義強盛大国を住民が餓死しようが拡大しているのは国際社会に背を向けたカルト国家であるといわれても当然だろう。

 朝鮮学校の民族教育はエホバの証人の王国会館でのカルト的な洗脳教育というしかない民族教育とは無関係の北朝鮮の個人崇拝と組織賛美であって、これでは良くないのではないか?

 エホバの証人の組織賛美のように北朝鮮の先軍政治が絶対に正しく、間違っているのは韓国民団と侵略者のアメリカと日本であって我々を救った(敬愛する)金日成主席様・・・・では激しい批判が出るのは当たり前だと思う。
 
 エホバの証人を辞めた人が自分の小さいときから受けていた聖書教育が朝鮮学校や北朝鮮の教育と同じであった・・・ということを知ると愕然とするというが、同じような気持ちも朝鮮学校で民族教育を受けた在日コリアンにもあるのではないか?

 まだ、朝鮮学校の生徒はエホ証のようにハルマゲドンや輸血拒否を不特定多数の人間に触れ回るようなことをしていないだけマシなのだろうが、朝鮮学校の生徒もまた、JWと同じような悩みを抱えているのは同じだろう。

 一度、朝鮮学校も北朝鮮の指導者を一方的に賛美するエホバの証人のようなカルト的な教科書を廃棄して、核武装を正統化したりするような教科書では民族教育とはとてもいえたものではないことを知るべきだ。

 日本人拉致問題や韓国系民団からみて納得のいくような包括的な視点での民族教育の教科書を作成した上で教科書無償化に望んで納得のいくような教科書で民族教育は行った方がいい。


 いずれにしても、日本の教育とどうノーマリゼーション図るか、何をもって民族教育とするか、在日朝鮮人の中でキッチリ議論をして、日本人も在日も可能なかぎり納得できる教育にし、さらに改善をつづけていく前提で、無償化を受け入れるべきで、この問題に関して、日本の政治だけではなく、在日社会も相応の変革が必要だと考えています。

  朝鮮高校無償化 FAQ(改訂版)


 前に昔、朝鮮学校に通学したが、組織が嫌になって民団に移った元・朝鮮学校のOBが誠意のあるコメントを寄せていたが、その叫びは正しいと思わずにはいられない。

 朝鮮学校の無償化を応援している人も一度、考えた方がいい。朝鮮学校の民族教育はエホバの証人の王国会館のような組織誘導の部分があることを直視すべきだ。