昔の韓国の軍事独裁政権。
 1960年代に韓国に行くとまだ、恐ろしい国の韓国のイメージで暗い雰囲気だった。

 維新勝共でクーデターで政権を握ったパク・チョンピ大統領は言論を統制していて、独裁政治を強いていて反共教育というか勝共教育で北朝鮮を滅ぼせ!とか、武力統一を本気で考えていたという。

 エホバの証人も韓国で布教していたが、韓国社会で徴兵を拒否して地上の楽園をエホバと一緒に伝える・・・なんていっていて北朝鮮のスパイと思われていたのだろう。

 信者は見つけ次第、KCIAが尋問して不当逮捕されて、刑務所で北朝鮮のスパイと思われて獄中10年という悲劇を味わっていたという。

 韓国でエホバの証人は北朝鮮のスパイだ!と思われて手当たり次第、王国会館で集会をすると逮捕!という暗黒時代はもちろんあった。国家保安法の犠牲者はエホバの証人であった・・・と昔はそこそこ違ったイメージで同情する人もいたにはいただろう。

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 昔の日本のエホバの証人もまだ社会的な視点で戦争に反対していて理性的な人が多く、韓国の軍政には批判的な人が多かったのではないか?

 今のエホ証は北朝鮮がサタンに支配された間違った国と思っていたのだろうが、1960年代のエホ証は日本でも信者が少なかったが韓国の独裁政権こそサタンが支配する間違った人間の支配の結果と本気で思っていた人は多かったと思う。

 当時韓国は北の脅威を徹底的に内外にアピールし、スパイ摘発に血道を上げていた。

  町中の壁や電信柱、電車の吊り広告にいたるまで”スパイ申告””怪しいと、思えばすぐに交番へ”本当にこれだけよくもまあというくらい、あっちこっちに貼ってあり、空気までピリピリと緊張しているように思えた。

  在日韓国人留学生もずいぶんたくさんスパイ容疑で捕まり、ひどい拷問を受けて牢屋につながれた。 ろくに調べもしないで罪をでっちあげ、軽い調子で無期懲役や死刑の求刑がなされた。

 そして私は、小学校の6年間どっぷりと北朝鮮の教育を受けていたのである。 これはビビった。 朝鮮学校に行ってたことがばれたら間違いなく捕まって拷問されるにちがいないと思うと恐ろしくていてもたってもいられなかった。

  いざとなったら踏み絵でも何でも踏む覚悟はできていたけれど、そんなこと通用するようなやわな国ではなさそうだ。

 朝鮮学校グラフィティ 番外編

 在日韓国人で韓国でスパイにされたといえば徐勝という人が獄中で隣にエホバの証人が北朝鮮のスパイということで収監されていた話を岩波新書で書いていたと思う。

 昔のエホバの証人は韓国でも軍政の犠牲者であって、輸血拒否も確かに問題ではあったが、その辺の事情も分からないで日本共産党とか朝鮮総連もエホバの証人は南朝鮮の軍政の犠牲者にエホバの証人ということで多くは好意的だったのではないか?とは思う。

 韓国の進歩派の『ハンギョレ』もエホバの証人の迫害を書いているのだから、受難の時代はあったことは否定できない。

ハン教授は1970年代を‘祖国近代化’というよりは‘祖国軍隊化’の脈絡で把握する。 その兵営化された体制のために維新政権は学校を予備軍隊化(学徒護国団、教練)とベトナム戦争を活用して兵役忌避ゼロを追求した。

 本は良心的兵役拒否で祖国軍隊化に抵抗したエホバの証人に加えられた無差別暴力事態を証言する一方で、イラク戦9年間の米軍死亡者が約4500人である反 面、朴正熙執権18年間で約3万4000人、維新7年だけでも1万1000人余りが軍で命を失ったことを想起させる。

 日本将校出身 独裁者の最後の7年


 今のエホバの証人はどうしようもない馬鹿げたカルト宗教に劣化して、やたらとハルマゲドンと楽園ばかりをしつこくリ返して人間性が劣化した洗脳の犠牲者でしかない。

 昔はまだ、そこまでひどい状態ではなかったので隣国の仲間の弾圧を本気で心配していた良心的な人もいたことは否定できない。JWだって自分の頭で考える人は多かったのではないか?

 今の日本のエホバの証人も昔の韓国のエホ証の軍政の弾圧の話や徴兵拒否のことを忘れて勝手にハルマゲドンとか地上の楽園の話を同じように繰り返して、気味の悪いパンフレットをばら撒く集団に劣化して知的な部分はダメになる一方で、口を開けば組織とエホバのおかげ!という情けなさ。

 昔のエホバの証人の話も排斥を恐れて高齢者は話さないし、組織を去った人が話すことがあるが、もう少し研究生も自分で調べて考えた方がいい。

 今のエホバの証人は人間的につまらない奴が増えてしまい、韓国の昔の軍政時代の受難を語ることもなくなっていて人間的に薄くなったのではないか?