エホバの証人問題に関しては一筋縄にはいかない!と思う。

 エホ証組織が北朝鮮のような組織崇拝と統治体の独裁を徹底していて敵対するものはサタンであり、エホバの証人の組織に従わない人間は排斥したり、ムチ虐待で恐怖政治のようなことを世界中でしているという問題を知ると組織をやめるには脱北者になる覚悟も必要なことは分かる。

 北朝鮮の主体思想とエホバの証人の神権組織の統治体崇拝は破壊的カルトと国際的にアムネスティ・インターナショナルに批判されても正しいのではないか?

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 とはいうものの北朝鮮の先軍政治のカルト宗教のような組織崇拝もエホバの証人の統治体崇拝も100パーセント北朝鮮の人民やエホバの証人の信者が正しいと思っているわけではないだろう。

 最近、北朝鮮もインターネットでじわじわと情報統制が崩れ去ってもいて朝鮮労働党も昔の情報鎖国では北朝鮮は崩壊の危機にあることも知っているだろうし、エホバの証人だって今までインターネットそのものを敵視していたが、最近はJW.orgというかサイトで情報を発信するようにもなっている。

 ネットでは今、エホ証の組織に留まりながら王国会館の運営はおかしい!と排斥を覚悟でブログを書いている人もいてエホバの証人の現役で目覚めかかった自分でものを考えることができる信者は輸血拒否やハルマゲドンの煽りや組織崇拝の強制や統治体の愚かさを批判するようになっていていろいろなことが分かってきて興味深い。

 北朝鮮の軍事優先の先軍政治は確かにエホバの証人のような神権組織の統治体の現実化で悪夢のような光景ではある。

 とはいうものの北朝鮮が絶対悪というわけはない。

 北朝鮮を崇拝している朝鮮総連や朝鮮学校だって北朝鮮の地上の楽園は幻想でしかない・・・ことも身にしみているだろう。

 朝鮮学校で学んだ在日だって北朝鮮は確かにカルト宗教のような独裁国家で最悪の歪んだ国であって恐ろしい体制ではあるが、北朝鮮が全部、悪いのか?といわれれば難しいだろう。

 同じようにエホバの証人が信じているエホバとか統治体とか王国会館という宗教組織が全部、悪いのか?といえばそのようなこともない。

 組織に留まってエホバの証人の伝道を続けつつも組織を疑っている人が正しいし、実は心に響くものがあると私は思う。
 
 北朝鮮やエホバの証人の悪業を糾弾するのは正しいが、100パーセント絶対悪であり、サタンである!といって攻撃的になるのは注意したい。

 エホバの証人を辞めた人が今もエホバの証人のことは全部、悪いとはいえないと思うことは洗脳の悪癖でもなんでもない。

 朝鮮学校を卒業した在日が北朝鮮は実は大嫌いだったが、朝鮮学校で民族教育を受けたことは全否定できないことに似ているのではないか?

 北朝鮮がエホバの証人のようなカルトな独裁国家でも在日が愛というか祖国を意識したりするようにJWをやめた後に王国会館やエホバという神は必ずしも悪いものではない、と思うことは人間的に全否定ではないはずだ・・とも思ってしまう。